最近では教員や指導者が生徒の様子や遠征などの様子をSNSにアップしている内容を目にするようになりました。私はこの行為については断固反対の意見です。
このような行動をとっている剣道を教えている教員の方々には考えていただきたいと思っています。
生徒の様子をSNSに投稿するなど言語道断
一部の教員ですが、生徒の様子をSNSなどに投稿している様子を見ると本当に悲しくなります。
何よりも考えて欲しいのは生徒の安全とプライバシーです。
ネットに投稿するということは生徒の情報がさらけ出されるということです。しかも一生消えません。もし変な人が写真を見て学校や遠征先にきて生徒を襲撃したらどうなるでしょうか?
もし投稿した内容から生徒が下宿している寮などに襲いにきたら?登下校中を狙ってきたら?
インターハイや選抜などの大事な大会先のホテルに押しかけてきたりでもしたら?
徹底して守ることができるのでしょうか?
おそらくできないと思います。
いやいや、そんな場所の特定なんでできるわけないじゃんと思いがちですが、今の時代すぐに特定できますよ?
そうした最悪の事態を想定していないところに私はものすごく違和感を感じています。
個人の発信なので自由ではありますが、指導をして生徒を引率し管理する立場にある指導者、教員はそのような安易なことはしてはいけないと思います。
そしてかわいそうなのは生徒もですが、真面目にやっている他の教員たちです。発信者の関係者、同大学の後輩や先輩などが言われもしないことを言われたりするのです。
本人たちは何もやっていないのにも関わらず、一部の教員の安易な発信によって関係者も迷惑することも考えていただきたいものです。
もし、承認欲求的なものでやっているならいますぐやめていただきたいです。
教員のSNSのアカウント所持や発信内容などに敏感ではない(一部)
学校によって様々かもしれませんが、私の印象では教員のSNSのアカウントの所持や内容についてはそこまで厳格化されていない印象を受けます。
警察などの厳しい機関ではSNSのアカウント所持自体が禁止されていたり、投稿は禁止されているなど比較的厳しいところが多いです。
しかし、教員はそこまで厳格化しているわけではなく発信も投稿も行っている人が多いようです。はてなブログでブラック部活が話題になった公立中学教員の真由子さんもあれだけ過激な内容、内部事情を発信しても特定や処罰されていないようですから、本当に厳しくないのだと思います。
生徒のSNSやLINEなどのネットいじめには敏感ですが、教員側のSNS発信に鈍感なのは良くないと思っています。
教育委員会も公立、私立に関わらずSNSのアカウントなど情報発信については厳罰などのルールを設けておいたほうがよいと思います。
教員関係者の話を聞く限り、学校自体が教員のSNSを使用するのを禁止にしている所もあれば、アカウントを持つことを許されても投稿は控えたり、鍵アカウントにしたりしているようです。
投稿内容が問題になってからでは遅い
冒頭でも述べましたが、投稿内容によって生徒が襲撃されたり、場所の特定などで問題が起きてからでは遅いのです。
教員の自覚も当然ですが、学校もそのような問題が起きてからでは遅いです。
教員のSNSなど投稿については徹底的に管理するか、そもそもアカウント自体を作成しないほうが良いと思います。
企業でもSNS投稿などについては社員教育を徹底して行っているところも多く、大手企業では投稿内容によって処分されたりすることもあります。
そのぐらい投稿には気をつけないといけないですし、自らの承認欲求や、一感情で成績が良く頑張った姿を報告したいなどで安易に投稿しては行けないのです。いくら身内だけに設定していても意味がありません。身内がシェアをしてそこから急速に拡散されます。
それが有名な先生の学校であったり、有名な生徒であったりしたら尚更です。
そもそも教員はSNSの使用については指導するべき立場
そもそもの教員は生徒にSNSをどのように使用していくべきかを指導する立場にあります。
SNSなどが普及してからネットいじめなど、教員の目の届かないところでのいじめも広がってきています。
そうしたインターネット社会でどのような対処などをしていかなければならないのかを教えるべき教員が生徒と同じ目線に立って投稿をしてはいけないと思っています。
安易な投稿によって人を思わぬところで傷つけたり、傷ついたりする可能性もあることを視野に入れなければならないことや、学校の品位に関わる、もっと大きな視点で捉えるならば剣道を教えていく人がそのような行為をすることで剣道界への不審につながる可能性もあるのです。
一度ネットに出された情報を完全に消去することは非常に難しいです。情報リテラシーは今後の教育において最も重要視されるものになってくるでしょう。
そうした社会に人材教育をしていく立場であることを忘れずに今一度投稿などをしている剣道を教えている教員は行動を改めていただきたいです。
SNSなどを投稿している指導者のもとに子供は預けない
私が親の立場なら、SNSなどで生徒の様子を投稿するような指導者のもとには絶対に預けません。
それが例え有名な先生でもです。
剣道が強くなりたい、上手くなりたいという子供の願いを叶えてやりたいと思うのは親として至極当たり前のことですが、その大切な子供をまともに預けられない状況では剣道どころではないのです。
もし剣道留学などで自分の目が届かないところへ預ける場合は、剣道も大事ですが指導者の行動もしっかりと確認してから送り出したほうがよいと私は思います。
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